1日2回のトレーニングで筋肉はどうなる?
1日2回のトレーニング効果について紹介します。
一般的に1日2回は疲労や回復の観点から効果に優位性はないのではないかと
思われがちですが実際はどうなのでしょうか。
今回の内容はトレーニングボリュームは全て統一した状態で
1日2回の筋トレをしたらどうなるかの紹介になります。
筋トレ初心者の場合
研究結果
2022年にメソジスト大学から
1日1回トレーニングと1日2回のトレーニングで
筋力増強、筋肥大率の研究がありました。
対象は、健康成人23名
トレーニング期間は8週間、スクワットとベンチプレスを行い
筋力、筋持久力、筋肉の厚さの分析が行われました。
結果
筋肥大率、筋持久力に大きな優位差はありませんでしたが
筋力については1日2回のトレーニングの方が下半身のみ向上した事がわかっています。
つまり、この研究結果上下半身の筋力を上げる場合1日2回もしくわ週2回の
トレーニング頻度が効果的となります。
この研究は筋トレ初心者を対象にしていますので
筋トレ経験者ではまた違う結果が出ています。
筋トレ経験者の場合
1日2回のトレーニングで筋肉はどうなるのか?
研究結果
全国レベルの男性ウェイトリフター10名を対象にした研究で
1日1回のトレーニングと1日2回のトレーニングの比較をした内容です。
実験期間は3週間で筋力、筋肥大率、神経筋活動ホルモンの応答
重量上げのパフォーマンスの違いについての研究になっています。
結果
筋力は、1日2回で+5.1%で1日1回で+3.2%
神経筋活動は、1日2回で+20.3%で1日1回で+9.1%
テストステロン濃度は、1日2回で+10.5%で1日1回で+6.4%
テストステロン:コルチゾール(ストレスホルモン)の比率
1日2回で-10.5%で1日1回で+1.3%
筋肥大率や重量上げのパフォーマンスには特に変化はなしという結果でした。
つまり、筋トレ経験者の場合
筋力やホルモン応答は向上したという事でした。
しかし、この研究は対象者が少なく対象期間も3週間と少ない為
統計的な優位差は見られなかったという結果になります。
そのため全てのトレーニーに当てはまるかどうか定かではありません。
1日2回行うメリットは?
オーバートレーニングリスクの軽減になります。
1日で行うトレーニングボリュームを2回に分ける事で合理的に行う事ができます。
少しわかりにくかもしれませんが
今現在1日に2時間ほどのトレーニングを行っている人は
2回に分けた方が良質なトレーニングができるという事です。
1回で行う場合疲労が回復しきらないため
2回の方が筋力増強率は向上する。
これは、初心者も経験者もどちらにも言える事です。